Junkers CL.1

Junkers CL.1

Junkers CL.1

ユンカース CL.1

1918年ドイツ
単発・複座地上攻撃機
全長:7.9m、全幅:12.0m、全備重量:1050kg
エンジン:Mercedes D III 180HP、
最高速度:161km/h、武装:7.9mm機銃×3

ユンカース教授は、複葉のJ1攻撃機は自分ではあまり気に入らず、単葉のこのCL.1を開発した。

全金属製の時代に先行した野心作ではあったが、軍側には認められずごく少数しか作られなかった。
単葉の機体といっても、もはやフォッカーEシリーズやモラン・ソルニエなどとは違い、片持支持翼の近代的なモデルであった。

翼やボディが直線的で、昔懐かしいUコン模型飛行機のような感じだ。

Junkers CL.1 Germany

FVM TRIPLANE

FVM TRIPLANE

FVM TRIPLANE

FVM トリプレーン

1918年 スウェーデン
単発・複座練習機。
全長:6.5m、全幅:9m、全備重量:990kg
エンジン:Thulin A 90HP、武装:無し
最高速度:150km/h

スウェーデン軍オリジナル第一号の軍用機。

フォッカーDr1に似ているのでコピーと思われがちだが、FVM(軍用機工廠?)のオリジナル高度練習機。
フォッカーと違い、片翼2張間(支柱が2組)の主翼だし、最初から複座のボディーである。

軍による製造工場だが、実際的にはチューリンの飛行機といってもいいのではないだろうか。

FVM TRIPLANE Sweden

Thulin FA

Thulin FA

Thulin FA

チューリン FA

1918年 スウェーデン
単発・複座偵察機。
全長:7.75m、全幅:12.8m、全備重量:1595kg
エンジン:Benz 150HP、武装:?
最高速度:130km/h

1918年に陸軍によって7機発注された、複座偵察機。

4機は150HPのベンツエンジン、3機は160HPのメルセデスエンジンを使用。
戦闘偵察機として造られたが、性能が低く、すぐ終戦となったので練習機として使われた。

確かに写真で見る限り、1918年としてはかなり古典的なデザインに見えるようだ。

Thulin FA Sweden

THULIN D

THULIN D

THULIN D

チューリン D

1918年 フィンランド
単発・複座偵察機。
全長:6.5m、全幅:11m、全備重量:635kg
エンジン:Thulin A 95HP、武装:?
最高速度:115km/h

フィンランド初めての軍用機となったチューリンDは、スウェーデンのチューリンによるモラン・ソルニエLのライセンス生産機。
その1機が1918年にフィンランドに寄贈されたものである。
従って1918年という時期の割には旧式な感じは否めない。

この機体のレプリカは今もフィンランドの航空博物館に展示されていて、フィンランドでは有名なようである。
日本でいえば徳川大尉のアンリ・ファルマンみたいなものか。

THULIN D Finland

SPYKER V3

SPYKER V3

SPYKER V3

スパイカー V3

1918年 オランダ
単発・単座戦闘・練習機。
全長:6.1m、全幅:8.19m、全備重量:?
エンジン:Spyker(Clerget) 130HP、武装:?
最高速度:180km/h

オランダ製の数少ないこの時期のオリジナル軍用機。

現在オランダで飛行機といえばフォッカーだが、アンソニー・フォッカーがドイツからオランダ航空機業界に帰ったのは第一次大戦が終わってからある。

この時期にオランダで政府の委託を受けて戦闘機開発をしたのは、自動車会社のSPYKERである。
単座の練習・戦闘機と複座の練習・偵察機を何種か、少なくともV1からV4まで作っている。

現在のSPYKER自動車の社史のHPで、この写真はモデルV1として紹介されている有名な写真。
どうもV3はこの系列ではないかという気がしているのだがいかがなものであろうか。

ちなみに、V2、V4は、2張間の同系列の複座機でエンジンが80hpと130hp、V5は1張間だがスタッガー翼だから除外。
V1はエンジン80hpという以外スペック不明だが、小型1張間の戦闘機らしい機体なので、V3がV1のバージョンアップなのではないかと考える次第である。

エンジンはクレージュをスパイカー社で委託生産していたもののようで、機体の初期開発にスウェーデンのチューリンが関わっているようである。

それ以上は資料情報不足で不明。

SPYKER V3 Netherlands

ALBATROS D11

Albatros D11

Albatros D11

アルバトロス D11

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.58m、全幅:8.0m、全備重量:723g
エンジン:Siemens-Halske 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:190km/h

アルバトロスのDシリーズの中でも異端的なモデル。

水冷エンジンのアルバトロスの中にあって珍しい空冷ロータリーエンジンは、ジーメンス・ハルスケだから、 ジーメンス・シュッケルトと同じである。
そのため、ジーメンス・シュケルトとそっくりなブルドッグのような風貌になっている。

機体は軽く小型で、翼間支柱はシンプルなI型のものとなっている。
2機しか作られなかった大戦末期の試作モデルのようである。

Albatros D.XI Germany

De Havilland SE5a

SE5a

SE5a

デ・ハビランド・SE5a

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.42m、全幅:8.10m、全備重量:887kg
エンジン:イスパノスイザ 180~200HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:203km/h
SE5a(R.A.F)

SE5をパワーアップし、ややショートスパンにした高速戦闘機。
WWⅠでも最強の機体のひとつと思われる。

機銃はエンジン上と主翼上に1丁づつ備え、高速で、上昇力、急降下ともに優れていた。

ソッピース・キャメルとともに、多くのエースパイロットに愛用されてトップクラスの撃墜記録をつくっている。
主力機だけにバリエーションもあり、エンジンもイスパノ150HP、200HP、ウーズレイ200HPなどがある。

アメリカ陸軍でも採用されている。

De Havilland SE5a Britain

ALBATROS C12

ALBATROS C12

ALBATROS C12

アルバトロス C12

1918年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:8.85m、全幅:14.37m、全備重量:1639kg
エンジン:Mercedes D IVa 260HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:175 km/h

アルバトロスCシリーズの実質最終モデル。
(さらにこれの開発型のC15というのもあるようだが)

高アスペクトの主翼にコンパクト化した戦闘機型ボディーで、流線型の高性能機。
性能的にはC10と変わらないが、ドイツ複座偵察機の中でも最良の機種といわれた。

ALBATROS C.XII Germany

Pfalz D12

Pfalz D12

Pfalz D12

ファルツ・D12

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.35m、全幅:9.00m、全備重量:897kg
エンジン:Mercedes D3a 180HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:170km/h

大戦最後期に登場した主力戦闘機だが、性能は同時期のフォッカーD7の方が高かったようだ。
ただし急降下などでの剛性・耐久性はフォッカーよりも優れていたようである。
同時期のスパッドなどの好敵手と言われる。

エンジンが変更されたためか、D3などとは全く違う印象の機体だ。
むしろD7に似た四角いカウルで、優美というより無骨なイメージ。
ラジエーターグリルが大きくなったということなのだろうか。

Pfalz D.XII Germany

NAGLO D2

NAGLO D2

NAGLO D2

ナグロ D2

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:?m、全幅:9.0m、全備重量:914kg
エンジン:Mercedes 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:?

ソッピース・トリプレーンに続きフォッカーDr.1と三葉機の上昇性能と小回りが受けてドイツ機の三葉ブームがあった。

アルバトロスやその他既存の複葉機を三葉にしたものが多く試作されたが、これは少し遅い時期に試作された四葉機。
正確には三葉半というべきで、車輪の後ろに小さな翼を一枚もっている。
アルバトロスを無理やり改造したような感じのする機体である。

Nagloというのもかなりマイナーなメーカーのようで、この試作機一種しか寡聞にして知らない。

NAGLO D.II Germany 4葉

Aviatik D6

Aviatik D6

Aviatik D6

アヴィアチック・D6

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.10m、全幅:9.66m、全備重量:920kg
エンジン:Bentz Bz.3b 195HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:192km/h

これまたアルバトロスをややごつくしたような雰囲気のモデル。
水冷V型8気筒エンジンを搭載。
詳しい資料が無いのでよく判らないが、大戦後期の大出力・高速機のようである。

Aviatik D.VI Germany

FOKKER D8

FOKKER D8

FOKKER D8

フォッカー・D8

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.86m、全幅:8.34m、全備重量:605kg
エンジン:Oberursel U2 110HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:204km/h

高翼型の主翼が何だかとってつけたような感じの機体だが、実際にフォッカーDr.1の3枚羽根を改造して単葉にしたモデル。
エンジンなどは基本的に同じようだが、最高速度、上昇力のデータが増しているのは主翼の抵抗が減ったためだろうか。
下方視界は間違いなく最高だろうから、地上攻撃や接近戦にはたいへん有利と思われる。

それにしても、この機体といい、DR.1やその他Eシリーズといい、フォッカーのこれらの垂直尾翼の丸い形はデザイン以外の意味があったのだろうか?兵器としての生産性を考えればもっと作りやすい四角とか三角とかにすれば良いだろうに、と思っていたが、骨組みを見ると鉄パイプをぐるっと曲げた枠に羽布を張っていたのだった。

Fokker D.VIII Germany

FOKKER D7

FOKKER D7

FOKKER D7

フォッカー・D7

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.00m、全幅:8.90m、全備重量:850kg
エンジン:Mercedes D3 160HP または BMW.3 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:186~200km/h

第一次大戦末期のドイツ軍主力戦闘機。
水冷直列エンジンで大型ラジエーターを備えるので頭が四角く大きく、あまり可愛げはないデザインである。
生産数最大の、最も優秀な量産機種だったようで、対戦後もヨーロッパ各国やアメリカなどでも生産されたそうである。
戦後に敵国で生産するほどだから性能やコスト面でかなり優れていたのであろう。

ちなみにドイツ機の車輪の間のシャフト部分は小さな羽根状になっているのが多いけれど、複葉プラス1として揚力向上などの役に立っていたのだろうか?

Fokker D.VII Germany