Sage No.2

Sage No.2

Sage No.2

セージ No.2

1916年イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:6.4m、全幅:10.1m、全備重量:701kg
エンジン:100hp Gnome 、武装:7.7mm機銃×1
最高速度:180km/h

独特なデザインの小型複座機で、操縦者とオブザーバーは流線型に囲われたキャビン内に収まるようにつくられている。

キャビンの天井は上翼だが、上面は開放されていて、銃手は立ち上がってこの屋根の上から射撃するらしい。
ちょうどプロペラ回転面を避けられる位置になっているようである。

なかなかユニークではあるが、試作1機のみ。

Sage No.2 Britain

Supermarine N1b Baby

Supermarine N1b Baby

Supermarine N1b Baby

スーパーマリン N1b ベビー

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:7.9m、全幅:9.15m、全備重量:1055kg
エンジン:150hp Hispano-Suiza、武装:-
最高速度:188km/h

ペンバートン・ビリングによるスーパーマリン社は、第一次大戦中、各種の飛行艇や水上機を手がけているが、ほとんど試作の域のものが多かったようである。

「ベビー」の愛称のこのモデルは、イタリア機を思わせる小型の小粋な感じの木製ボディーの戦闘飛行艇だが、実際には採用されなかった。

艦載仕様らしく、主翼はそのまま後方に折りたまるようになっている。
水平尾翼は水面の飛沫を考慮して、垂直尾翼の上にT字型に配置されている。

Supermarine Baby Britain

Armstrong-Whitworth Armadillo

Armstrong-Whitworth Armadillo

Armstrong-Whitworth Armadillo

アームストロング・ウィットワース アルマジロ

1918年
単発・単座戦闘機
全長:6.1m、全幅:8.38m、全備重量:861kg
エンジン:B.R.2 220HP、
最高速度:224km/h、武装:7.7mm機銃×2

特異な形のカウリングが特徴的な機体。
ヴィッカース機銃もカウリングの中に組み込んである。

また、上翼がボディに直結して作られているので操縦者の上方視界は良いだろう。

スポーティーなデザインだが、実際、戦争後はスポーツ機としても使われたようである。

Armstrong-Whitworth Armadillo Britain

Armstrong-Whitworth FK8

Armstrong-Whitworth FK8

Armstrong-Whitworth FK8

アームストロング・ウィットワース FK8

1917年
単発・複座偵察・爆撃機
全長:9.5m、全幅:13.3m、全備重量:1275kg
エンジン:Beardmore 160HP、
最高速度:158km/h、武装:7.7mm機銃×2

大戦後期に幅広く使われた多用途機。

フルカバーされたエンジンから長い集合排気管が伸びている。
また、機首側面にラジエーターが振り分けて取り付けてあるので、 上翼上にあるのはどうやら冷却水のタンクのようである。

Armstrong-Whitworth FK8 Britain

Austin-Ball A.F.B.1

Austin-Ball A.F.B.1

Austin-Ball A.F.B.1

オースチン-ボール A.F.B.1

1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.55m、全幅:9.14m、全備重量:942kg
エンジン:Hispano-Suiza 200HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:222km/h

オースチンモータースと英国のエースパイロット「アルバート・ボール」共同開発の戦闘機。

強力な8気筒イスパノエンジンを搭載し、高速重戦闘機として性能は悪くなかったようだが、 すでにキャメルとSE5aが主力配備されはじめていたため採用されなかった。

このころの機体としては珍しく、プロペラシャフトを通して発射する軸内機銃を搭載している。

Austin-Ball A.F.B.1 Britain

Sopwith Snapper

Sopwith Snapper

Sopwith Snapper

ソッピース・スナッパー

1919年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.27m、全幅:8.53m、全備重量:993kg
エンジン:A.B.C Dragonfly I 320HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:225km/h

大戦末期の、最後のソッピース・シリーズ。

3機のプロトタイプに終わったがブルドッグなどと非常によく似ている。
やはり固定式大出力のエンジンを搭載している。

Sopwith Snapper

Sopwith Snark

Sopwith Snark

Sopwith Snark

ソッピース・スナーク

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.25m、全幅:8.08m、全備重量:1036kg
エンジン:A.B.C. Dragonfly I 320HP、武装:7.7mm機銃×6、
最高速度:209km/h

大戦末期に試作された三葉のプロトタイプ重戦闘機。
木製モノコック構造の機体で、たいへんな重武装である。

エンジンもたいへん強力で、写真でみるとどうやら固定星型エンジンである。
さすがにこんなハイパワーな大型エンジンになるとロータリータイプには無理があるのだろう。

実際にはエンジン、機体とも問題・トラブルが多かったらしく、試作3機のみとなっている。

Sopwith Snark Britain

Sopwith Snail

Sopwith Snail

Sopwith Snail

ソッピース・スネイル

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.79m、全幅:7.72m、全備重量:871kg
エンジン:A.B.C. Wasp I 170HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:185km/h

大戦末期のプロトタイプ重戦闘機。

このころ以降主力となってくる固定星型のワスプエンジン装備で、時代は早くも次世代の飛行機になりつつあったようだ。

試作2-3機のみだったようだが、どうやら失敗作だったらしく、中途で開発放棄されている。
合板モノコック構造胴体で独特の雰囲気をもつデザイン。

機種のエンジンカウルあたりの形がスネイル(カタツムリ)なのだろうか。

Sopwith Snail Britain

Sopwith Swallow

Sopwith Swallow

Sopwith Swallow

ソッピース・スワロー

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.72m、全幅:8.79m、全備重量:644kg
エンジン:Le Rhone 110HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:182km/h

ソッピース・キャメルの胴体に新規のパラソル翼を備えた大戦末期の新開発機。

しかし、すでに本格生産に入っていたスナイプより少し遅いくらいの性能で、期待されたパフォーマンスは無かったようだ。
結局、1機しか作られなかったらしい。

Sopwith Swallow Britain

Sopwith Scooter

Sopwith Scooter

Sopwith Scooter

ソッピース・スクーター

1918年イギリス
単発・単座試作機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Clerget 130HP、武装:無し、
最高速度:?km/h

パラソル翼のかなりモダンなデザインに見えるが、よく見ると支柱から張り線で翼を吊っている。

ソッピースの中でも聞きなれない名前だが、これは「スワロー」開発のための臨時試作機である。
機体のスペックは不明だが、キャメルの胴体を使用しているらしい。

民間機のシリアルナンバーをつけている非武装のプロトタイプ。

Sopwith Scooter Britain

Sopwith Bulldog

Sopwith Bulldog

Sopwith Bulldog

ソッピース・ブルドッグ

1917年イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:7.0m、全幅:10.29m、全備重量:1132kg
エンジン:Clerget 11B 200HP、武装:7.7mm機関銃×4、
最高速度:175km/h

複座で4丁の機銃を装備した重武装・重量級戦闘機。

カウリングのところを見ると、エンジンのシリンダーヘッドが突き出しているようだ。
WW1以降、フォッカーや米国機などによく見かける形態である。
ということは、星型空冷エンジンながら、古典的ロータリー式ではなく、固定式ということだろう。

試作機だったのか、大戦中の生産がたった2機とのことである。

Sopwith Bulldog Britain

Sopwith Salamander

Sopwith Salamander

Sopwith Salamander

ソッピース・サラマンダー

1918年イギリス
単発・単座攻撃機。
全長:5.94m、全幅:9.52m、全備重量:1139kg
エンジン:Bentley BR2 230HP、武装:7.7mm機銃×2、
最高速度:201km/h

ソッピース・スナイプを元に作られた地上攻撃機。
11kg爆弾4個を装備できる。

強襲攻撃向けに、胴体前方部分は10mmと6mmの鋼板で箱型に囲われていた。
スナイプとほぼ同等なのに重量がたいへん重いのはこのためである。

実戦配備を進めている間に大戦終了となり、ほとんど実戦には参加していない。

Sopwith Salamander Britain

Sopwith Dolphin

Sopwith Dolphin

Sopwith Dolphin

ソッピース・ドルフィン

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.79m、全幅:9.93m、全備重量:889kg
エンジン:イスパノスイザ 200HP、武装:7.7mm機関銃×2-4、
最高速度:194km/h

キャメルやスナイプなどとは別系列の水冷V8エンジン搭載の機種。

斜め機銃を搭載した夜間防空戦闘機であり、WW2の日本軍でもよくあった戦術向けである。
この時代も爆撃機の一番防御が弱いのが斜め下後方だったのだろう。

主翼の下翼の方が前に出ている逆スタッガー式デザイン。

Sopwith Dolphin Britain

Sopwith Snipe

Sopwith Snipe

Sopwith Snipe

ソッピース・スナイプ

1918年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.79m、全幅:9.47m、全備重量:917kg
エンジン:ベントリー 230HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:194km/h

名機、ソッピース・キャメルをさらに改良・発展させた、大戦末期のモデル。

ハイパワー・エンジンの搭載で高速により運動性、耐久性も高く、当時最新鋭の最強クラスの戦闘機だが、 大戦終結直前の配備ということで実際に活躍した例はあまり多くはないようである。

主翼の大型化と上反角により、キャメルの欠点を改良し扱いやすくなったようだが、熟練パイロットには キャメルの強烈な旋回性能の方を好む声も多かったらしい。

Sopwith Snipe Britain

Sopwith Camel

Sopwith Camel

Sopwith Camel

ソッピース・キャメル

1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.76m、全幅:8.53m、全備重量:692kg
エンジン:クレルジェ 130HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:181km/h

連合軍を代表する主力戦闘機であり名機だが、反面、癖の強い操縦性ゆえに初心者の事故も相当多かったようである。
小型軽快な機体に重いハイパワーエンジンを搭載したことにより、エンジントルクの作用が強く旋回時の事故が多発した。

エンジンのバリエーションには110HP、130HP、150HPの3種類がある。

WWⅠファイターを代表する、もっとも複葉機らしいデザインのひとつではないだろうか。

Sopwith Camel Britain

Sopwith Pup

Sopwith Pup

Sopwith Pup

ソッピース・パップ

1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:5.91m、全幅:8.10m、全備重量:596kg
エンジン:ル・ローン 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:159km/h
Sopwith Pup

後の名機、ソッピース・キャメルの原型となった小型・軽快な機体。

パワーは無いが軽量・小型の利点を発揮して運動性にたいへん優れていた。
その特徴をとらえて、Pup(子犬の意)と愛称された。

日本軍も輸入・採用したようである。

Sopwith Pup Britain

Sopwith 1 1/2 Strutter

Sopwith 1 1/2 Strutter

Sopwith 1 1/2 Strutter

1916年イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:10.21m、全幅:7.69m、全備重量:975kg
エンジン:Clerget 130HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:161km/h
ソッピース・1 1/2 ストラッター

英国で初の前方同調機銃を搭載した戦闘機。

最初は戦闘機、後には偵察・爆撃機として幅広く活躍した。
単座のモデルもある。

合計約6000機が生産され、そのうち何と4500機もがフランスで生産されている。

また、大戦中から大戦後にかけて、アメリカ、ロシア、ベルギー、ルーマニア、日本などでも使われている。

1 1/2という変な名前は、翼間支柱が片側1本半というニックネームが定着してしまったということである。
後に主役はソッピース・パップに受け継がれる。

Sopwith 1 1/2 Strutter Britain

Sopwith Tabloid

Sopwith Tabloid

Sopwith Tabloid

ソッピース・タブロイド

1914年イギリス
単発・単座偵察機。
全長:?m、全幅:?m、全備重量:?kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:?、
最高速度:148km/h

1914年のシュナイダー・カップ・レースに勝った、当時としては快速の機体。
大戦初期にはその快速を生かして偵察航空機として採用された。
約40機は生産されたようである。

スタイルを見ても、この頃らしく車輪まわりは転覆防止のそりなど古臭いが機体はいかにも早そうである。

Sopwith Tabloid Britain

Avro Spider

Avro Spider

Avro Spider

アブロ スパイダー

1918年
単発・単座戦闘機
全長:6.25m、全幅:8.68m、全備重量:688kg
エンジン:Clerget 130HP、
最高速度:193km/h、武装:7.7mm機銃×1

主翼の支柱にV型の複雑な構造を取り入れ、張り線をなくした機体。
横から見ると支柱がV型だが、前から見てもV型の組み合わせになっている。

その割に軽量になっているし性能も悪くはなかったようだが、すでに名機・ソッピース・キャメルが生産に入っていて出番を逸したようである。

試作が何種かあったためか、エンジンも110HPから180HPとデータがいろいろある。

Avro Spider Britain

Avro 530

Avro 530

Avro 530

アブロ 530

1917年
単発・複座戦闘機
全長:8.69m、全幅:10.97m、全備重量:1216kg
エンジン:Hispano-Suiza 200HP、
最高速度:183km/h、武装:7.7mm機銃×2

絞り込まれたカウリングと冷却空気を取り込むリング状のスピナーで、スマートな機首デザインの複座機。
縦長長方形断面の胴体をもつ。

詳細は不明だが、実際の機体は試作程度の生産にとどまったようである。

Avro 530 Britain

AVRO 504a

AVRO 504a

AVRO 504a

アブロ 504

1914年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機、練習機
全長:8.97m、全幅:10.97m、全備重量:1,574kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:132km/h

英国軍の中でも圧倒的な量実績をもち、開戦時から終戦後まで使い続けられたロングセラー機種。

原型は1913年の航空ダービー入賞機種で、丈夫で扱いやすい機種として広く軍用に取り入れられた。
開戦初期は偵察・地上攻撃に使われたが、各種戦闘機が開発・投入されるようになるとすぐに旧式化して一線からは退いた。

しかし、後方支援や練習機としては長く使われ、大戦後も民間や外国でも多数使われている。
それだけ汎用性と耐久性に優れていたのだろう。

長く使われ大量生産された機種なので、a型、b型,j型、k型などエンジン違いなどのバリエーションが多い。

戦闘機としての評価以上に、世界の航空史に欠かせない機種でもある。

AVRO 504 Britain

Ansaldo A1 “Balilla”

Ansaldo A1 "Balilla"

Ansaldo A1 “Balilla”

アンサルド A1 バリッラ

1917年イタリア
単発・単座戦闘機。
全長:6.84m、全幅:7.68m、全備重量:885kg
エンジン:S.P.A. 6A 220HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:220km/h

イタリア独自開発の最初の戦闘機だが、登場は1918年からと遅く、実戦に参加したのは僅かだったようだ。
SVA偵察機をベースに小ぶりに作られたが、すでに実戦投入されていたニューポールなどより操縦性など劣り改良が加えられた。

ただし、生産数160ほどの半数近くはポーランドに売られ、ソ連との紛争に使用されている。

Ansaldo A.1 Itary

Ansaldo SVA 5

Ansaldo SVA 5

Ansaldo SVA 5

アンサルド SVA 5

1917年イタリア
単発・単座戦闘爆撃機。
全長:8.10m、全幅:9.19m、全備重量:900kg
エンジン:アンサルド 220HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:225km/h

大戦末期におけるイタリア空軍の主力戦闘爆撃機。
上昇力、高速性、航続力に優れた高性能機だったようだ。

イタリアからアルプスを越えて長駆往復1000km以上を飛行し、ウィーンを空襲した逸話をもつほどの大航続力だったという。
姉妹モデルのバリエーションも多く、フロートを付けた水上機や、複座の偵察機、爆撃型などもある。

翼間支柱が前方から見ると独特のW型のトラス構造のようになっている。
このような形式は意外と有りそうで無いやりかたではないだろうか。

Ansaldo SVA 5 Itary

Macchi M7

Macchi M7

Macchi M7

マッキ M7

1918年イタリア
単発・単座水上戦闘機。
全長:8.10m、全幅:9.95m、全備重量:1080kg
エンジン:イソタ・フラスキニ 260HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:210km/h

小型飛行艇タイプの高速水上戦闘機。
「紅の豚」に出てきそうな推進エンジンの水上機だ。

飛行艇タイプなので重くても空力が良いせいか、水上機にしてはずいぶん高速で高い性能をもっている。
重量がある分上昇力などは劣るが、ほとんど名機スパッド13に引けをとらないほどの高性能である。
また、イタリアらしくデザインがとても洒落た感じに見受けられる。

この機の開発の大元のアイデアはハインケル設計のブランデンブルグの戦闘飛行艇と言われる。

ちなみに、「紅の豚」の主人公の後半の新型愛機のモデルとなった、「マッキM.33」は、これの7年後にシュナイダートロフィーのために作られたレーシング機。

Macchi M7 Itary