Mosca MB bis

Mosca MB bis

Mosca MB bis

モスカ MB bis

1916年ロシア
単発・単座戦闘偵察機。
全長:6.1m、全幅:7.2、全備重量:487kg
エンジン:ル・ローヌ 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:130km/h

イタリアの航空設計技師、フランチェスコ・モスカによる小型機。
ノーマルのMBは複座偵察機だが、それの小型版モデル。

主翼と尾翼は鉄道輸送のために完全に折りたためる仕様になっていた。
主翼の付け根は下方視界を得るために骨組みだけになっていたが、これは性能の大幅な低下を招き、後にカバーされた。
機銃は同調装置を備えておらず、古典的な弾丸反射板を装備していた。

Mosca MB bis Russia

Torpedo Olkhovskij

Torpedo Olkhovskij

Torpedo Olkhovskij

トルペド・オルコフスキー

1917年ロシア
単発・複座戦闘機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Le Rhone 9J 110HP、武装:?
最高速度:?

1917年にアナトラの工場で1機だけ作られた、木製モノコックの機体。
デザインはスマートでユニークなものだったが戦闘機としては失敗作だったようで、練習機として使われた。

ボディーの形から、torpedo(魚雷)と呼ばれたのではないだろうか。
オルコフスキーは製作者だから、正式な型番は無いのだろう。

Torpedo Olkhovskij Russia

Sikorsky S11

Sikorsky S11

Sikorsky S11

シコルスキー S11

1913年ロシア
単発・複座偵察機。
全長:7.6m、全幅:11.6m、全備重量:1005kg
エンジン:Gnome 100HP、武装:?
最高速度:102km/h

最初のプライウッド製単葉機で重すぎたS-6を、コンパクトに軽量化したモデル。
操縦士とオブザーバーは横に並列して座る複座形式。

1913年の偵察機としては2位の性能を発揮していたが、結局量産はされなかった。

Sikorsky S11 RUSSIA

THULIN K

THULIN K

THULIN K

チューリン K

1917年 スウェーデン
単発・単座戦闘機。
全長:6.6m、全幅:9.1m、全備重量:525kg
エンジン:Thulin A 90HP、武装:8mm機銃×2
最高速度:150km/h

スウェーデンにおける、最初の戦闘機。
チューリンは、フランスのブレリオやモランソルニエのライセンス生産をしていた会社。

このモデルは自社設計のようだが、フォッカー・アインデッカーなどと同じく翼の「たわみ」コントロールを行っていた。
エンジンも自社モデルだが原型はル・ローンのロータリーのようである。

同じモデルでも単座と複座とあったようで、スウェーデン軍では練習機としてごく少数使われたようである。

THULIN K Sweden

THULIN D

THULIN D

THULIN D

チューリン D

1915年 スウェーデン
単発・複座偵察機。
全長:6.5m、全幅:11m、全備重量:585kg
エンジン:Thulin A 90HP、武装:?
最高速度:100km/h

モラン・ソルニエL2のスウェーデンのチューリンによるライセンス生産機。

エンジンはル・ローンの9気筒ロータリーのライセンス改良型、チューリンA。
原型のモラン・ソルニエとは全く同じではなく、カウル、機首回りが改良されているようである。

イノック・チューリンはスウェーデン航空界黎明期のパイロットで医者。
多くの飛行機を設計している。

1918年に1機がフィンランドに寄贈され、フィンランド初の軍用機となった。

THULIN D Sweden

THULIN D

THULIN D

THULIN D

チューリン D

1918年 フィンランド
単発・複座偵察機。
全長:6.5m、全幅:11m、全備重量:635kg
エンジン:Thulin A 95HP、武装:?
最高速度:115km/h

フィンランド初めての軍用機となったチューリンDは、スウェーデンのチューリンによるモラン・ソルニエLのライセンス生産機。
その1機が1918年にフィンランドに寄贈されたものである。
従って1918年という時期の割には旧式な感じは否めない。

この機体のレプリカは今もフィンランドの航空博物館に展示されていて、フィンランドでは有名なようである。
日本でいえば徳川大尉のアンリ・ファルマンみたいなものか。

THULIN D Finland

Bristol M1

Bristol M1

Bristol M1

ブリストル M1

1917年
単発・単座戦闘機
全長:6.24m、全幅:9.37m、全備重量:611kg
エンジン:Le Rhone 110HP、
最高速度:209km/h、武装:7.7mm機銃×1

まるで、モラン・ソルニエそっくりの単葉機である。
大きなスピナーと円筒形の胴体が特徴的。

軽量で、このころとしては高速な機種で百数十機作られ、性能も良かったようだが、 着陸速度が高かったのが好まれなかったらしく、実際の戦闘にはあまり使われなかったようである。

Bristol M1 Britain

Pfalz E2

Pfalz E2

Pfalz E2

ファルツ E2

1915年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.45m、全幅:10.2m、全備重量:572kg
エンジン:Oberursel U1 100HP、武装:7.9mm機関銃×1、
最高速度:151km/h

ファルツE1の改良版。
エンジン出力が強化され機体がやや大きいがごく少数生産らしい。

この機体は白の塗装に黒の縁取りという、妙に目立つ珍しいカラーリング。
WW1では迷彩もあるが、初期には逆にこういう目立つ塗装も多い。

Pfalz E.II Germany

Pfalz E1

Pfalz E1

Pfalz E1

ファルツ E1

1915年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.3m、全幅:9.26m、全備重量:535kg
エンジン:Oberursel 80HP、武装:7.9mm機関銃×1
最高速度:140km/h

ファルツがライセンス生産していた、フランスのモラン・ソルニエHから作られた、一種のコピー機。
大戦初期のドイツ機はまだ他国のコピーが多かったようである。

アインデッカー(単葉)機ということでフォッカーE1にもよく似ているし、エンジンも同じ。
だが、性能はこちらの方が低かったようで数は少ない。
いかにもドイツ機らしい、ローゼンジ・カモフラージュの塗装。

Pfalz E.I Germany

FOKKER D8

FOKKER D8

FOKKER D8

フォッカー・D8

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.86m、全幅:8.34m、全備重量:605kg
エンジン:Oberursel U2 110HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:204km/h

高翼型の主翼が何だかとってつけたような感じの機体だが、実際にフォッカーDr.1の3枚羽根を改造して単葉にしたモデル。
エンジンなどは基本的に同じようだが、最高速度、上昇力のデータが増しているのは主翼の抵抗が減ったためだろうか。
下方視界は間違いなく最高だろうから、地上攻撃や接近戦にはたいへん有利と思われる。

それにしても、この機体といい、DR.1やその他Eシリーズといい、フォッカーのこれらの垂直尾翼の丸い形はデザイン以外の意味があったのだろうか?兵器としての生産性を考えればもっと作りやすい四角とか三角とかにすれば良いだろうに、と思っていたが、骨組みを見ると鉄パイプをぐるっと曲げた枠に羽布を張っていたのだった。

Fokker D.VIII Germany

FOKKER E4

FOKKER E4

FOKKER E4

フォッカー・E4

1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.20m、全幅:9.52m、全備重量:680kg
エンジン:Oberursel U3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:160km/h

フォッカーEシリーズの最終型戦闘機。
エンジンが14気筒160馬力に大幅にアップ。

このエンジンは複列エンジンなので、星型7気筒を2段重ねにしたような方式になっている。
だからカウリングを見るとE3までに比べるといやに長くなっている。
単列のものと同じく回転式エンジンだから、馬力がU0エンジンの2倍になっても、重い回転部も2倍になるから効率は悪そうな気がする。

ワイヤー吊り下げの中翼スタイルというEシリーズは個人的にはあまりカッコよくないと思う。

Fokker E.IV Germany

FOKKER E3

FOKKER E3

FOKKER E3

フォッカー・E3

1915年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.20m、全幅:9.52m、全備重量:610kg
エンジン:Oberursel U1 100HP、武装:7.9mm機関銃×1、
最高速度:140km/h

フォッカーE1の改良版戦闘機。
エンジンがE1の7気筒80馬力から、9気筒100馬力にアップしている。

またこの機は、インメルマン・ターンを発明したマックス・インメルマンの愛機でもあるそうだ。
インメルマン・ターンはコンバット・フライトシミュレータなどにも出てくる古典的な格闘戦の技術である。

これらEシリーズは単葉の主翼をワイヤーで上下から張っている。
平坦な単葉では立体構造の複葉と違い、強度が出せなかったのだろうけれど、そんな機体で宙返りのインメルマンターンなんかやって 壊れなかったんだろうか。ちょっと不安ではある。

さらにこのワイヤーのうち半分は主翼の撓みコントロールを行なうもの。
この機体までは、まだ主翼のエルロンは装備されていず、翼端そのものを捻じ曲げる方式で、その辺には未だ最初期の飛行機の色を残しているのだった。

Fokker E.III Germany

FOKKER E1

FOKKER E1

FOKKER E1

フォッカー・E1

1915年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.77m、全幅:8.51m、全備重量:560kg
エンジン:Oberursel U0 80HP、武装:7.9mm機関銃×1、
最高速度:130km/h

単葉機だが初期の古典的戦闘機。
最高速も現代の普通乗用車より遅いくらいである。
だがこの機の革新的なところは、史上初のプロペラ同調機構付きの機関銃を装備したモデルということ。

それ以前の機種ではプロペラの回転圏外に機銃を置くか、またはプロペラの一部に防弾用の鋼鉄板を取り付けていた。
この、フォッカー発明の革新的機関銃は、パイロットの視線で照準をつけられるメリットに加え銃弾の効率も良くなるせいか、戦場でのドイツの制空権を勝ち取った。

この軍事機密が知られるまで、フォッカーEシリーズは連合軍にとって伝説的なまでに恐れられたという。
だが、ついに連合軍の知るところとなり、同様の機銃を備え、高性能のニューポールなどの新鋭機に奪い取られていった。

Fokker E.I Germany

Rumpler Etrich Taube

Rumpler Etrich Taube

Rumpler Etrich Taube

エトリッヒ=ルンプラー ”タウベ”

1914年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:10.0m、全幅:14.5m、全備重量:1,086kg
エンジン:Mercedes D.I 100HP、
最高速度:96km/h

“タウベ”はドイツ語で鳩のこと。
オーストリーのエトリッヒが考案した鳩の形のこの機体は、黎明期の航空機の面影を多く備えたモデルだが、オーストリー・ハンガリー帝国とドイツで多くのメーカーによって生産された大ベストセラーだった。
ルンプラー以外にも、アルバトロス、ゴータ、ハルバーシュタット、LVG、DFWなど、数多くのメーカーで作られ、多くのバリエーションがある。

大戦最初期のころに偵察機として大活躍したが、戦闘機の発達によって1915年には戦線から退いた。
日本軍が中国・青島戦に投入したファルマン機を悩ませたドイツ機としても有名。

Etrich Taube Germany