フォッカー V2
1917年ドイツ
単発・複葉試作機。
全長:?、全幅:7.87m、全備重量:?
エンジン:Mercedes D III 160HP、武装:無し
最高速度:190 km/h
1機限りの試作機。
フォッカーには珍しい、液冷列型エンジン搭載で、後退角のついた上翼が特徴的。
しかし、何らかの効果があったかどうかのテスト結果記録は残っていない。
フォッカーの試作Vシリーズには翼間支柱の無い試作モデルが多い。
FOKKER V2 Germany
フォッカー V2
1917年ドイツ
単発・複葉試作機。
全長:?、全幅:7.87m、全備重量:?
エンジン:Mercedes D III 160HP、武装:無し
最高速度:190 km/h
1機限りの試作機。
フォッカーには珍しい、液冷列型エンジン搭載で、後退角のついた上翼が特徴的。
しかし、何らかの効果があったかどうかのテスト結果記録は残っていない。
フォッカーの試作Vシリーズには翼間支柱の無い試作モデルが多い。
FOKKER V2 Germany
フォッカー V1
1916年ドイツ
単発・複葉試作機。
全長:5.64m、全幅:8.0m、全備重量:?
エンジン:Oberursel U1 100HP、武装:シュパンダウ機銃x2
最高速度:?
1916秋から開発開始された試験機で、 ラインホルト・プラッツによる最初の設計機。
ずんぐりした胴体は鋼管パイプで、金属製フルカウリングとともに、当時として画期的構造。
異様に分厚い上翼と、やけに小さい下翼で変則的な複葉機だ。
垂直尾翼が前倒しの形であることや、短い主翼をはずして胴体と束ねている写真もあるので、運搬を考えた設計なのではないだろうか。
FOKKER V1 Germany
オイラー Dr2
1917年ドイツ
単発・単座戦闘・練習機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Oberursel U III 160HP、武装:?
最高速度:?
詳細は不明だが不成功に終わったプロトタイプらしい。
その後複葉機に修正されて開発を続けられたようであるが最終的にどうなったのか不明。
写真だけ見るとなかなかスマートでカッコイイのだが・・・
どうもこのメーカーの数種類ある機体は、みな失敗作だったような感じだ。
そのせいであまり出てこない名前なのかもしれない。
アウグスト・オイラー自身はドイツ航空界の先駆者として有名なのだが…
EULER Dr.II Germany
オイラー D1
1916年ドイツ
単発・単座戦闘・練習機。
全長:5.8m、全幅:8.1m、全備重量:600kg
エンジン:Oberursel 80HP、武装:7.9mm機関銃×1
最高速度:140km/h
初期に少数が戦闘機および練習機として製造された。
フランスのニューポール11のコピーといわれている。
天下のドイツ機も大戦初期のころは、フランスやイギリスのコピーものも多かった。
EULER D.I Germany
A.E.G. D1
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.10m、全幅:8.50m、全備重量:940kg
エンジン:Mercedes D.III 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:205km/h
強力なメルセデスエンジンを搭載した小型の機体。
全長が短いので太めのレーサーのようなシルエット。
3機のプロトタイプが造られたが、2機がクラッシュしてしまったため、開発は中止された。
A.E.G. D I Germany
ハルバーシュタット CL2
1917年ドイツ
単発・複座攻撃機。
全長:7.30m、全幅:10.77m、全備重量:1130kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2~3、
最高速度:170km/h
スマートな機体に広い射界をもつ後方射手を乗せ、50kg程度の爆装もできる、ベストセラー偵察・攻撃機。
もともと、戦闘機として開発されたD4からの発展型で、1917から終戦まで900機ほどが主に地上支援に活躍した。
機体脇に取り付けられた爆弾架に並べた10個ほどの小型爆弾を、後方射手が敵陣の塹壕に投げ落とした。
Halberstadt CL.II Germany
1919年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.5m、全幅:9.37m、全備重量:710kg
エンジン:ジーメンス・ハルスケ Sh IIIa 160HP、武装:?
最高速度:220km/h
ジーメンス-シュッケルト D6
1919年に2機のプロトタイプが造られた、パラソル翼のスマートな戦闘機。
終戦により生産はされなかった。
胴体下に落下式燃料タンクを備えている。
Siemens-Schuckert D.VI Germany
ジーメンス・シュケルト D4
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.70m、全幅:8.35m、全備重量:735kg
エンジン:Siemens-Halske Sh.3a 160HP、武装:7.9機関銃×2、
最高速度:184km/h
ジーメンス・ハルスケSh.3a空冷回転星型11気筒・カウンタートルクエンジンを搭載。
小型の機体に大パワーエンジンで優れた上昇力をもつ機体である。
このころの機体にはあまり見られない4枚プロペラも強大なパワーをもたらしていたのだろう。
勇猛な印象の大きなカウリングで、WWⅡのフォッケウルフや雷電を思わせるイメージだが、実際に本土防衛任務についていたようなので 同じように局地戦的な用途に使われたようだ。
フォッカーD7の後継強力戦力として期待されたが、戦況に影響を与えるには遅すぎたようである。
SIEMENS-SCHUCKERT D.IV Germany
ジーメンス・シュケルト D3
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.7m、全幅:8.43m、全備重量:725kg
エンジン:Siemens-Halske Sh.3 160HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:180km/h
画期的なトルク減殺エンジンを実用化したD2を改良して量産配備型にしたD3だが、強大な上昇性能をもつかわりにエンジンが過熱する欠陥が発覚してしまった。
この写真のようにフルカバーされたカウリングは後に下部を切り取られ、さらに改良型エンジンSh.3aに換装してD4型へと続くのだが、もうすでにドイツ軍は終局に向かっていた。
ブルドッグのように寧猛な、いかにも精強なシルエットの機体である。
SIEMENS-SCHUCKERT D.III Germany
ジーメンス・シュケルト D2
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:、全幅:、全備重量:不明
エンジン:Siemens-Halske Sh.3 160HP、
最高速度:不明
半モノコック構造の円筒形胴体を備えた機体。
次に続くD3のプロトタイプとして翼の違う機体が6機作られた。
最大の特徴は、強力なジーメンス・ハルスケエンジン。
この当時の星型エンジンは、シリンダーヘッドなどの本体がプロペラと一緒に回る「ロータリー式」だが、この方式の最大の欠点はエンジンが大型・強力になるほど回転トルクの機体に及ぼす悪影響が深刻になってしまうことである。
ジーメンスのこのエンジンは、ギアを介してエンジンとプロペラを逆方向に回転させトルクを打ち消す方式を実用化している。
それにより優れた上昇性能を発揮でき、D3、D4の開発へと続いたのである。
SIEMENS-SCHUCKERT D.II Germany
ジーメンス・シュケルト D1
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.00m、全幅:7.50m、全備重量:654kg
エンジン:Siemens-Halske 110HP、
最高速度:155km/h
後に革新的なエンジン形式を開発した、ジーメンス・シュケルトだが、このD1ではまだ他国のコピー段階のレベルだった。
このD1はニューポール 11のほとんどそっくりのコピー機である。
生産が遅れたためすでに旧式となっており、95機作られたが実際には殆どが練習機となったようである。
垂直尾翼やV型翼間支柱など、まさにニューポールそのものである。
SIEMENS-SCHUCKERT D.I Germany
サブラトニク SF4 Dr
1917年ドイツ
単発・単座戦闘・偵察機。
全長:8.33m 全幅:9.25m、全備重量:1070kg
エンジン:Benz Bz III 150HP、武装:7.8mm機銃×1
最高速度:158km/h
試作水上戦闘機で、複葉と3葉がそれぞれプロトタイプとして作られた。
写真ではなかなかスマートなデザインだが、性能的には不作だったようで生産はされていない。
とはいっても、兄弟機種のSF2やSF5などは、同様デザインの複葉機で、偵察機や練習機としてドイツ海軍で使われている。
どこの国でも3葉機の試作機は多いが成功例は意外と少ないのだが、水上機ではなおさらなのかもしれない。
Sablatnig SF4 Dr Germany
コンドル D6
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.8、全幅:8.25m、全備重量:645kg
エンジン:Oberursel Ur III 145HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:170km/h
Kondor D6
複葉機やパラソル翼の欠点である、上方視界の悪さを解決するために、上翼の中央部を無くしてしまいセパレートにするという強引な手段をとったモデル。
たしかに視界は良くなったが当然低下する強度とかえって増大した抗力とのバランスがうまくいかなかったらしい。
1機だけ作られた試作機。
Kondor D.VI Germany
コンドル E3
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.5、全幅:9.0m、全備重量:640kg
エンジン:Goebel Goe III 160HP、武装:?
最高速度:190km/h
フォッカーE5に触発されて開発された、パラソル単葉でワイヤー無しのモダンなモデル。
フォッカーよりも頑丈な翼をもち、飛行性能も高いものだったようだが、終戦前に完成したのは8-10機程度とみられる。
写真で見ても非常に厚い頑丈そうな翼である。
Kondor E.III Germany
DFW C5
1916年
単発・複座偵察機
全長:7.87m、全幅:13.27m、全備重量:1430kg
エンジン:Benz Bz IV 200HP、
最高速度:155km/h、武装:7.9mm機銃×2
スリムな機首の形状ながらエンジンのシリンダートップや排気管は大きく突き出した機体。
空力的に不利そうだが、さほど高速でないのでこれで良かったんだろうか。
この前のモデル、C.4とあわせて地味ながら、たいへん多用途に活用されたベストセラー機種。
偵察機だが、爆撃、夜間爆撃などにも活躍し、1000機以上が生産されている。
DFW C.V Germany
1918年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:5.90m、全幅:9.46m、全備重量:?
エンジン:Siemens-Halske Sh III 160HP、武装:?
最高速度:?
ローランド D16
詳細は不明だが、1918中期以降に作られたプロトタイプ。
エンジン違い(Goebels)の170HPのモデルもあったようである。
この時期の新鋭機は各国とも、次第にパラソル翼のものが多くなってくる。
そろそろ時代は複葉から脱し始めてきたのかもしれない。
Roland D.XVI Germany
ローランド・D6a
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.32m、全幅:9.40m、全備重量:860kg
エンジン:Bentz Bz.3a 150HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:182km/h
複座の偵察機で有名なローランドの単座戦闘機。
アルバトロスやファルツ、アヴィアティックなどと似た系統の独特の流線型機体。
水冷直列6気筒エンジンを搭載。
写真では華奢な雰囲気を感じるが実際には大型・大馬力の機体のようだ。
紡錘形のボディからか、「鯨」の愛称をもつ。
Roland D.VIb Germany
ローランド・D4
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.32m、全幅:9.45m、全備重量:1208kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:155km/h
ローランドの特徴的なモノコック胴体を使った三葉機だが、中翼、下翼の配置が何だか不自然に感じる。
上翼は普通の位置だが下翼が車輪のすぐ上にあるのが変な感じなのかと思う。
1機だけしか造られなかった試作機のようだが、スペックを見ると妙に重いのが気になる。
どう見ても三葉機の利点である小回りや軽快性を感じにくいスペックになっている。
多分失敗作だったのではないだろうか。
Roland D.IV Germany
ローランド C2
1916年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:7.3m、全幅:10.3m、全備重量:1284g
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×1-2、
最高速度:165km/h
スマートなモノコックボディーと流線型の幅広の翼間支柱、三角に伸びる垂直尾翼。
流麗なシルエットをもつ美しい機体の偵察機だ。
偵察員のための後席には側方に四角い窓がついている。
操縦士は上翼の上に頭を出しているので上方視界は抜群だが、地上滑走で転覆すると致命的なので、 操縦席前の翼上には、「四つ手網」の枠のようなロールバーがついている。
そのスタイルから、「鯨」の愛称をもち、魚や鮫のようなノーズアートを描かれた機体も多い。
結構高性能だったようで、護衛戦闘機としても使われたようである。
Roland CII Germany
ルンプラー C1
1915年ドイツ
単発・複座偵察機。
全長:7.85m、全幅:12.15m、全備重量:1,333kg
エンジン:Mercedes 160HP、武装:7.9mm機関銃×1~2、
最高速度:152km/h
ドイツ軍の偵察機の中でも、もっともメジャーな機種のひとつで、あらゆる戦線で長期間にわたって使用された。
偵察から戦闘、軽爆撃までこなす、初期の多目的機だが、改良やパワーアップを重ね終戦時期まで一線で使われた。
後には電熱服と酸素マスクを使用しての高高度偵察まで行われている。
Rumpler CI Germany
ユンカース D.1(J9)
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機
全長:7.25m、全幅:9m、全備重量:834kg
エンジン:BMW IIIa 185HP、
最高速度:185km/h、武装:7.9mm機銃×2
終戦直前に実戦配備された、ジュラルミン波板外板構造の全金属製単座戦闘機。
41機の生産しか間に合わなかったようで、ほとんど実戦には使われていない。
高速重戦闘機という性質の感じだが当時の空中戦の感覚には合わなかったのか、もっぱら気球攻撃に使用されたらしい。
ユンカースの一連番号ではJ9となる。
Junkers D.1 Germany
ユンカース CL.1
1918年ドイツ
単発・複座地上攻撃機
全長:7.9m、全幅:12.0m、全備重量:1050kg
エンジン:Mercedes D III 180HP、
最高速度:161km/h、武装:7.9mm機銃×3
ユンカース教授は、複葉のJ1攻撃機は自分ではあまり気に入らず、単葉のこのCL.1を開発した。
全金属製の時代に先行した野心作ではあったが、軍側には認められずごく少数しか作られなかった。
単葉の機体といっても、もはやフォッカーEシリーズやモラン・ソルニエなどとは違い、片持支持翼の近代的なモデルであった。
翼やボディが直線的で、昔懐かしいUコン模型飛行機のような感じだ。
Junkers CL.1 Germany
ユンカース J.1(J4)
1917年ドイツ
単発・複座攻撃機
全長:9.1m、全幅:16m、全備重量:2140kg
エンジン:Benz BZ.IV 200HP、
最高速度:155km/h、武装:7.9mm機銃×2
地上砲火への対抗策として胴体前部とエンジン回りを5mmのニッケル=クロム鋼鉄板で覆った、「空飛ぶ戦車」の異名をもつ地上攻撃機。
胴体や翼の大部分も先進的なジュラルミン波板外板構造で、実際に低空飛行して銃火を浴びても強かったようである。
たいへん重いので上昇力も鈍重で運動性も悪かったが、この時期にこの機体構造はかなり画期的な設計ではあった。
ユンカースの一連番号の「J**」でいうと、このJ.1は、J4になる。
ユンカースの一番最初の試作機J1は、単葉のE.1のことになる。ややこしい。
Junkers J.1 Germany
ユンカース E2(J2)
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.3m、全幅:11.00m、全備重量:865kg
エンジン:Mercedes D2 120HP、武装:-
最高速度:170km/h
J-1(E1)の試験飛行がとりあえず成功したので、引き続き開発された単座機。
片持ち式低翼の分厚い主翼や全体のスタイルも、この時期の機体としてはたいへん洗練されているが、いかんせん鉄板による全金属機なので重く、上昇性能が悪いというのが最大の欠点であった。
1機目の試作に続いて作られた5機では、エンジンを160HPのD3に強化し、主翼をやや大きくしたものの、かえって重量が1トン以上に増加してペイロードも減ってしまった。
試験飛行で墜落事故を起こし、パイロットが死んでしまった。
Junkers E2(J2) Germany