アブロ 530
1917年
単発・複座戦闘機
全長:8.69m、全幅:10.97m、全備重量:1216kg
エンジン:Hispano-Suiza 200HP、
最高速度:183km/h、武装:7.7mm機銃×2
絞り込まれたカウリングと冷却空気を取り込むリング状のスピナーで、スマートな機首デザインの複座機。
縦長長方形断面の胴体をもつ。
詳細は不明だが、実際の機体は試作程度の生産にとどまったようである。
Avro 530 Britain
アブロ 530
1917年
単発・複座戦闘機
全長:8.69m、全幅:10.97m、全備重量:1216kg
エンジン:Hispano-Suiza 200HP、
最高速度:183km/h、武装:7.7mm機銃×2
絞り込まれたカウリングと冷却空気を取り込むリング状のスピナーで、スマートな機首デザインの複座機。
縦長長方形断面の胴体をもつ。
詳細は不明だが、実際の機体は試作程度の生産にとどまったようである。
Avro 530 Britain
アブロ 504
1914年イギリス
単発・複座偵察・軽爆撃機、練習機
全長:8.97m、全幅:10.97m、全備重量:1,574kg
エンジン:Gnome 80HP、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:132km/h
英国軍の中でも圧倒的な量実績をもち、開戦時から終戦後まで使い続けられたロングセラー機種。
原型は1913年の航空ダービー入賞機種で、丈夫で扱いやすい機種として広く軍用に取り入れられた。
開戦初期は偵察・地上攻撃に使われたが、各種戦闘機が開発・投入されるようになるとすぐに旧式化して一線からは退いた。
しかし、後方支援や練習機としては長く使われ、大戦後も民間や外国でも多数使われている。
それだけ汎用性と耐久性に優れていたのだろう。
長く使われ大量生産された機種なので、a型、b型,j型、k型などエンジン違いなどのバリエーションが多い。
戦闘機としての評価以上に、世界の航空史に欠かせない機種でもある。
AVRO 504 Britain
アンサルド A1 バリッラ
1917年イタリア
単発・単座戦闘機。
全長:6.84m、全幅:7.68m、全備重量:885kg
エンジン:S.P.A. 6A 220HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:220km/h
イタリア独自開発の最初の戦闘機だが、登場は1918年からと遅く、実戦に参加したのは僅かだったようだ。
SVA偵察機をベースに小ぶりに作られたが、すでに実戦投入されていたニューポールなどより操縦性など劣り改良が加えられた。
ただし、生産数160ほどの半数近くはポーランドに売られ、ソ連との紛争に使用されている。
Ansaldo A.1 Itary
アンサルド SVA 5
1917年イタリア
単発・単座戦闘爆撃機。
全長:8.10m、全幅:9.19m、全備重量:900kg
エンジン:アンサルド 220HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:225km/h
大戦末期におけるイタリア空軍の主力戦闘爆撃機。
上昇力、高速性、航続力に優れた高性能機だったようだ。
イタリアからアルプスを越えて長駆往復1000km以上を飛行し、ウィーンを空襲した逸話をもつほどの大航続力だったという。
姉妹モデルのバリエーションも多く、フロートを付けた水上機や、複座の偵察機、爆撃型などもある。
翼間支柱が前方から見ると独特のW型のトラス構造のようになっている。
このような形式は意外と有りそうで無いやりかたではないだろうか。
Ansaldo SVA 5 Itary
マッキ M7
1918年イタリア
単発・単座水上戦闘機。
全長:8.10m、全幅:9.95m、全備重量:1080kg
エンジン:イソタ・フラスキニ 260HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:210km/h
小型飛行艇タイプの高速水上戦闘機。
「紅の豚」に出てきそうな推進エンジンの水上機だ。
飛行艇タイプなので重くても空力が良いせいか、水上機にしてはずいぶん高速で高い性能をもっている。
重量がある分上昇力などは劣るが、ほとんど名機スパッド13に引けをとらないほどの高性能である。
また、イタリアらしくデザインがとても洒落た感じに見受けられる。
この機の開発の大元のアイデアはハインケル設計のブランデンブルグの戦闘飛行艇と言われる。
ちなみに、「紅の豚」の主人公の後半の新型愛機のモデルとなった、「マッキM.33」は、これの7年後にシュナイダートロフィーのために作られたレーシング機。
Macchi M7 Itary
ペンバートン・ビリング PB25
1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:7.34m、全幅:10.04m、全備重量:699kg
エンジン:Gnome 100hp、武装:7.7mm機関銃×1、
最高速度:143km/h
スーパーマリンの前身でもある、ペンバートン社の推進式戦闘機。
デザイン的にはスマートな流線型ナセル、後退角をもつ上翼など見かけは洗練されている感じだが、 実際には低性能だったようだ。
基本的にはよくある推進式複葉機だが、双垂直尾翼というのは珍しいのでは。
20機ほど生産されているが、すでにこの時期には時代遅れとなっているようである。
Pemberton-Billing PB25 Britain
ヴィッカース・ヴァンパイア
1917年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.74m、全幅:9.63m、全備重量:1106kg
エンジン:B.R.2 200HP、武装:7.7mm機関銃×2、
最高速度:193km/h
古典的な推進式デザインの機体だが前方視界の良さを生かして塹壕掃射などの地上攻撃用に作られた低空用戦闘機。
推進動力は飛行機の始まりから続いているわけだし、この当時も英国機にはたいへん多いのだが、ついに飛行機の主流にはならなかったようである。
機体の重量配分や胴体の複雑化、エンジン冷却の問題などなのだろうが、逆に高速機も多いのを見てもメリットもあるようなのだが・・・。
Vickers Vampire Britain
ヴィッカース・ FB12
1916年イギリス
単発・単座戦闘機。
全長:6.65m、全幅:9.02m、全備重量:656kg
エンジン:ノーム 110HP、武装:7.7mm機関銃×1-2、
最高速度:140km/h
かなり少数しか作られなかったようだが、資料もなにも無いので詳細不明。
まるでロケット・カプセルのようなボディ、上反角つきの翼、むき出しのエンジン・シリンダーと、 異様な風貌に興味がそそられる。
なんとなく、WW2日本海軍の「震電」みたいな雰囲気である。
試作機なのだろうか
Vickers FB12 Britain
ヴィッカース・ FB5
1915年イギリス
単発・複座戦闘機。
全長:8.3m、全幅:11.1m、全備重量:930kg
エンジン:Gnome 100HP、武装:7.7mm機関銃×1-2、
最高速度:113km/h
古典的な推進式デザインの機体だが前方視界の良さを生かして塹壕掃射などの地上攻撃用に作られた低空用戦闘機。
設計段階から初めて戦闘機としてつくられた史上最初の機体といわれる。
(それ以前は偵察機の転用。というか、軍用機イコール偵察機であった。)
「ガンバス」(Gunbus)というニックネームがよく知られている。
Vickers FB5 Britain
ハノーバー CL.3a
1917年ドイツ
単発・複座戦闘・攻撃機
全長:7.58m、全幅:11.70m、全備重量:1080kg
エンジン:Argus As.III 180HP、
最高速度:165km/h、武装:7.9mm機銃×2
後部射撃手の射界の広い複葉尾翼を採用した多用途複座戦闘機。
CL2の低空での地上攻撃時の機動性向上のため、補助翼などを改良し軽量化した後継機種で、CL2とほぼ同じ。
CL3はより軽量高性能なメルセデスエンジンを搭載したが、単座戦闘機への供給が優先されたため、 CL2と同じオペルエンジンを搭載したCL3aが多かった。
530機以上が生産されている。
Hannover CL.IIIa Germany
ハノーバー CL.2
1917年ドイツ
単発・複座戦闘・攻撃機
全長:7.80m、全幅:11.95m、全備重量:1110kg
エンジン:Argus As.III 180HP、
最高速度:165km/h、武装:7.9mm機銃×2
木製モノコックの胴体の高い位置に後部射撃手の銃座をそなえ、垂直尾翼が上に出ない複葉尾翼を採用した機体。
上主翼ごしに前上方も射撃することができ、後部射撃手は邪魔のない射界を得て、四方八方に向けて撃つことができる。
ただし、下後方が死角になり、そちらから敵戦闘機に攻撃されるとよくやられたという。
この種の機種の中では成功したモデルで、630機以上が生産された。
Hannover CL.II Germany
ダイムラー L9
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.20m、全幅:9.0m、全備重量:990kg
エンジン:Daimler D3b 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:190km/h
メルセデス・ダイムラーの、L6の発展形。
当初は翼間支柱も張線も無い先進的な設計となっていたが、後からシングルの支柱を追加された。
プロトタイプ1機のみ作られた。
DAIMLER L9 Germany
ダイムラー L6
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.30m、全幅:9.90m、全備重量:925kg
エンジン:Daimler IIIb 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:183km/h
メルセデス-ダイムラーの戦闘機。
アルバトロスを太らせたような形で、1917年の開発。
1918年に生産モデルが、D1として6機導入された。
実戦に参加したのかどうかは不明。
Daimler L6 Germany
ツェッペリン リンダウ CL1
1917年ドイツ
単発・複座戦闘機。
全長:?、全幅:?m、全備重量:1068kg
エンジン:?、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:150km/h
ツェッペリンで製作された全金属の複座戦闘機。
詳細は全く不明。
写真のものは試作機で、量産は無いものと思われるが迷彩を施した別の写真が存在するので、数機は作られたのかもしれない。
Zeppelin Lindau CL.I Germany
ツェッペリン リンダウ D1
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.4m、全幅:7.8m、全備重量:890kg
エンジン:BMW 3a 185HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:200km/h
ツェッペリンではユンカースと並んで、当時としては画期的なアルミ合金により全金属機を幾つか開発している。
この機もそのひとつで、複葉ながら張り線無しの片持ち翼で、まるで第2次大戦前の機種のような進歩的なデザイン。
かの、クラディウス・ドルニエ氏の手による野心作。
詳細は不明だが、合計6機が作られ、うち2機は戦後アメリカで評価されたということである。
Zeppelin Lindau D.I Germany
ツェッペリン・リンダウ V1
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.10m、全幅:10.55m、全備重量:?
エンジン:Maybach Mb3 160HP、武装:?
最高速度:?
この当時の空の支配者ともいえる巨大飛行船であまりにも有名なツェッペリンは飛行機も作っていた。
これはドイツ機にはあまり見慣れない、推進式の試作機。
この時期に今さらの古典的プッシャータイプだが、全金属製という革新的機体であった。
だが重量が重く、重量バランスも良くなかったらしい。
一機だけ作られた試作機は墜落・クラッシュして操縦者は死んでしまった。
Zeppelin-Lindau V.I Germany
フリードリヒスハーフェン D1
1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.10m、全幅:9.00m、全備重量:901kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:?
フリードリヒスハーフェンといえば重爆撃機か水上機だけかと思われるが、地上戦闘機もいくつか試作されている。
これは水上機のFF46を地上型にしたタイプの試作機。
オーソドックスなデザインだが、評価はあまり高くなかったらしく、2機試作されただけである。
Friedrichshafen D.I Germany
フリードリヒスハーフェン FF54
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:?
特異な形のクアドラプレーン(4葉機)である。
2つの中央翼だけが細身で、しかも全部の翼が全て不統一な取り付けなので何だかまとまりがない。
ボディーはドイツ機お得意のモノコック鯨型だがいやにずんぐりである。
当然のごとく1機だけの試作機だが、上から3番目の中央翼を撤去してのテストもされたという。
最初からもっと普通に作ればいいのに、とも思うが…
Friedrichshafen FF 54 Germany
シュッテランツ Dr1
1917年ドイツ
単発・単座偵察機。
全長:6.26、全幅:8.00、全備重量:900kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:?
飛行船メーカーのシュッテランズが作った三葉機。
母体はD3複葉機を使って改造された試作機である。
中翼と下翼だけスタッガー配置になった、ちょっと変わった翼の配列に見える。
Schutte Lanz Dr.I Germany
シュッテランツ D3
1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.50m、全幅:8.00m、全備重量:860kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:195km/h
ソッピース・タブロイドのコピーであったD1の発展型で、採用・生産されなかった複葉戦闘機。
このメーカーは、ツェッペリンの陰に隠れて目立たないが飛行船では有名なメーカー。
大戦初期から飛行機の方も開発・研究がされていたがこの分野ではマイナーなようである。
このD3はドイツによくあるパターンの水冷・モノコックボディの戦闘機だが、別になんということもなかったようで試作だけのようだ。
Schutte Lanz D3 Germany
シュッテランツ C1
1914年ドイツ
単発・単座偵察機。
全長:?、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:?
最高速度:?
このメーカーは、ツェッペリンの陰に隠れて目立たないが飛行船では有名なメーカーである。
大戦初期から開発・研究されていた飛行機も何種かあるが、これはドイツではこの時期珍しい推進式機種。
試作の1機しか作られなかったようだがメルセデスの強力なエンジンを搭載している。
もっとも、この会社の飛行機は複葉戦闘機、双発爆撃機ともみな同じエンジンのようである。
詳細はまったく不明。
Schutte Lanz C.I Germany
フォッカー・V25
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.93m、全幅:8.73m、全備重量:564kg
エンジン:Oberursel Ur II 110HP、武装:?
最高速度:200km/h
V.23の視界にクレームをつけられたフォッカーは、並行して開発していた空冷モデルでさらに先進的な低翼単葉の機体を開発。
コックピットからの視界は改善され、片持ちで張り線のない、当時としてはかなり画期的な構造であった。
だがしかし、またもや軍はこれを却下。
この後に続くV番号、V26は名機D8のプロトとなるのだが、これはパラソル高翼である。
どうもこの頃の軍は、中翼や低翼の片持ちというものに不信をいだいていたのではないだろうか?
Fokker V25 Germany
フォッカー・V23
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.80m、全幅:8.73m、全備重量:853kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:200km/h
フォッカーが打ち出していた一連の片持ち中翼の単葉機で、V20をパワーアップしたモデル。
だが、軍はコックピットの前方視界にクレームをつけ、またも採用拒否。
これも試作の1機のみであった。
Fokker V23 Germany
フォッカー・V20
1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:?m、全幅:?、全備重量:?
エンジン:Mercedes D3 110HP、武装:?
最高速度:?
これも1機しか作られなかった試作機。
合板を主体とした複合材料で作られ、斬新な片持ち中翼の単葉機。
軍に目を向けられなかったV17はオーベルウーゼルの空冷エンジンだったが、こちらはメルセデスの液冷エンジン。
しかし、軍にはまたも拒否される。
Fokker V20 Germany