Hansa-Brandenburg W.19

Hansa-Brandenburg W.19

Hansa-Brandenburg W.19


ハンザ・ブランデンブルク W.19

1918年ドイツ
単発・複座偵察機
全長:10.65 m、全幅:13.8 m、総重量:2,005 kg
エンジン:マイバッハMb.IV 250hp
武装:7.92mm機関銃x1または2
最高速度:151 km/h

ブランデンブルグW12の成功からさらに強化されたモデルとして、大型化されハイパワーなエンジンを積んだ機種。
W12と同様に、後方射界を広い得るための逆尾翼デザインとなっている。
1918年1月にドイツ海軍に就役し、北海などを中心に運用され、終戦までに55機が生産された。

Hansa-Brandenburg W.19 Germany

DFW Dr.I

DFW Dr.I

DFW Dr.I


DFW Dr.I (DFW T 34-II)

1917年 ドイツ
単発・単座戦闘機
全長:4.5m、全幅:8.2m
エンジン: Mercedes D.III 100HP
最高速度:?
武装:7.9mm機銃×2

1機だけ制作されたコンパクトな試作機。
同時に複葉機のDFW T 34-I も試作されている。
戦闘機競技会に参加しているが、採用されず終わっている。
見るからに前方視界が悪いのと、翼間支柱が洗練されていないので抵抗が大きかったようだ。

DFW Dr.I Germany

Siemens-Schuckert D. Dr I

Siemens-Schuckert D. Dr I

Siemens-Schuckert D. Dr I


ジーメンス・シュッケルト D. Dr I

1917年ドイツ
双発・単座戦闘機。
全長:5.8m、全幅:10.9m、全備重量:910kg
エンジン:Siemens-Halske Sh.1 110HPx2 武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:?

胴体の同軸上前後に2つのエンジンを搭載し、牽引式と推進式を同時に行う珍しい設計。
牽引側のプロペラは2枚、推進側のプロペラは4枚になっている。
三葉翼でダブルブームをもつ野心作だが、野心作の常で思うようにいかなかったようで、初飛行でクラッシュ。
後のWW2におけるドルニエDo335を思わせる発想の機体。

Siemens-Schuckert D. Dr I Germany

Halberstadt C.5

Halberstadt C.V

ハルバーシュタット C.5

1918年ドイツ
単発・複座偵察機
全長:6.92 m、全幅:13.62 m、全備重量:1,635 kg
エンジン:ベンツBz.IVu6気筒 220 hp
武装:7.92 mm機銃x2、爆弾50kg
最高速度:170km/h

強力なスーパーチャージャー付き220hpのベンツBz.IVuエンジンを搭載し、飛行性能がたいへん優れていた。
コックピットの床にカメラが取り付けられ、前部胴体ポートにシュパンダウ機銃を、後部観測者席にパラベラム機銃を装備。
遅れて登場した機種のため、戦争の最後の数か月でのみ使用された。

Halberstadt C.V

Halberstadt D2

Halberstadt D2

Halberstadt D2

ハルバーシュタット D2

1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.3m、全幅:8.8m、全備重量:728kg
エンジン:Mercedes D2 120HP、武装:7.9mm機関銃×1、
最高速度:150km/h

1916年初頭からしばらくの短期間使われたが、アルバトロスD3に置き換えられたのでトータル65機ほどが配備されている。

Halberstadt D.II Germany

AGO CI

AGO CI

AGO CI

アゴー C1

1915年 ドイツ
単発・複座偵察機
全長:9.0m、全幅:15.0m、全備重量:
エンジン:メルセデスD.III 160hp、武装:7.92mm機銃x1
最高速度:140km/h

この時期に多かったポッド推進式の機体だが、合板で流線型につくられたツインブームが特徴的。

車輪は4輪式で、偵察員はポッドの先頭に乗り機銃手も兼ねている。

スイスのアウグスト・ヘフェリによる設計で、ほぼ同様の機体がハフェリDH-1としてスイスで作られている。

AGO CI Germany

Roland D2

LFG Roland DII

LFG Roland D2


ローランド D2

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.93m、全幅8.94m、全備重量:954kg
エンジン:Mercedes D.III 160HP、武装:7.92 mm機銃×2
最高速度:180km/h

「サメ」の異名をとるスマートなボディは、ベニヤ合板を螺旋状に巻きつけて作られたモノコックボディである。

しかし、上翼の胴体への取り付け部が前方視界を妨げている欠点がある。

また、メルセデスの強力なエンジンで高速型のモデルながら、反面、機動性は凡庸であまり人気はなかったようだ。

1917初頭から本格生産され300機ほど作られている。

LFG Roland DII

NFW E2

NFW E2
NFW E2

NFW E2

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.8m、全幅12m、全備重量:768kg
エンジン:Mercedes D.IIIa 160HP、武装:機銃×1-2
最高速度:186km/h

この時期に開発が始まったものとしては珍しい、古典型単葉機。

全木製で、主翼の桁は胴体を貫通し、その隙間にコックピットがあったらしい。

前作のE1とほぼ同じでエンジンをパワーアップしたモデル。

一機だけの試作機。

NFW EII

Markische D1

マルキシェ D7
Markische DI

マルキシェ D1

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.88m、全幅:8.78m、全備重量:912kg
エンジン:Benz Bz.IIIb V-8 195HP、武装:7.92mm機銃×2
最高速度:215km/h
Markische DI

シュッテランツの機体の開発や他社のライセンス生産をやっていたらしいマルキシェの高速重戦闘機。

いかにも獰猛な感じの外観は、後期のスパッドなどを思わせる。

プロトタイプの工場試験中に破損。

Markische DI Germany

Kondor D7

Kondor D7
Kondor D7

コンドル D7

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.2m、全幅:8.5m、全備重量:785kg
エンジン:Mercedes D.III 160HP、武装:?
最高速度:180km/h
Kondor D7

新型三葉機を開発しているなかで振動問題などが解決せず、諦めて複葉にしたモデル。

三葉機の中間翼だけ取り払ったような変な構成で、「一葉半」という感じである。

翼間支柱が独特で、三脚のような3点対1点の固定となっている。

1機だけ作られた試作機で、エンジンをメルセデスの高性能モデルに換装しているが、どうもやっつけで作られた感を拭えない。

案の定、開発は途中で投げ出されたらしい。

Kondor D.VII Germany

A.E.G. Dr1

A.E.G. Dr1


A.E.G. Dr1

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.10m、全幅:9.40m、全備重量:970kg
エンジン:Mercedes D.III 160HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:170km/h

複葉の試作機D1を発展させたプロトタイプとして製作されたトライプレーンだが、パフォーマンスが悪く、プロジェクトはそれ以上進められることはなかった。

試作1機のみで終わっている。

A.E.G. Dr I Germany

Pfalz D8

Pfalz D.VIII

Pfalz D8

ファルツ D8

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:5.65m、全幅:7.52m、全備重量:738kg
エンジン:Siemens-Halske Sh.III 160HP、武装:7.9mm機関銃×1、
最高速度:190km/h

強力なシーメンス・ハルスケエンジンを搭載し、200km近い速度を達成した高速戦闘機。

同型のエンジンを採用した、ジーメンス・シュッケルトD4とよく似た感じの機体で、40機ほどつくられたようだ。

しかしすでに終戦近く、たいへん革新的だったカウンタートルクエンジンは製造品質の低下で不具合も多く思うようにはいかなかった模様である。

Pfalz D.VIII Germany

FOKKER E2

FOKKER E2

フォッカー・E2

1915年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.2m、全幅:9.7m、全備重量:500kg
エンジン:Oberursel U1 101HP、武装:7.9mm機関銃×1、
最高速度:140km/h

フォッカーE1のエンジンを強化して高速化すべくE2が作られ、エンジンの大型化に合わせて機体も大きくなったが、結果として思うような性能アップは果たせず、諸々の改良点を加えたE3へと変更されていったため過渡期の機体。
そのため生産数もあまり多くなく50機程度。

Fokker E.II Germany

Sablatnig SF5

Sablatnig SF5

サブラトニク SF5

1917年ドイツ
単発・複座偵察機・練習機。
全長:9.6m 全幅:17.3m、全備重量:1605kg
エンジン:Benz Bz.III 150HP、武装:無し
最高速度:145km/h

SF2の後継機としてエンジンを換装したモデルだが、全体はほとんど同じ。

無線機を搭載し非武装で、北海やバルト海の偵察に幅広く用いられたが速度が遅く、ときにはロシア戦闘機の格好の餌食となったようだ。

実際の製造の多くはLFGやLVGで行われ、総計91機と、このメーカーの最多量産機種となっている。

Sablatnig SF5 Germany

Sablatnig SF2

Sablatnig SF2

サブラトニク SF2

1916年ドイツ
単発・複座偵察機・練習機。
全長:9.53m 全幅:18.53m、全備重量:1697kg
エンジン:Mercedes D III 160HP、武装:7.8mm機銃×1
最高速度:130km/h

沿岸警備に使われた水上偵察機で、練習機としても使われた。

無線送信機を装備しているようである。

写真のシリアル580番はプロトタイプで、量産型はテールフィンを大きくしている。

LVGやLFGでライセンス生産され、総数26機作られている。

Sablatnig SF2 Germany

Euler Quadruplane

Euler Quadruplane

Euler Quadruplane

オイラー クワドラプレーン

1917年ドイツ
単発・単座戦闘機
全長:?m、全幅:?m、全備重量:1383kg
エンジン:オーバーウルゼルUI 100HP、
最高速度:?、武装:?

オイラー唯一の試作4葉機。
写真の機体では、搭乗者の頭上の翼面を抜いて視界を確保しているが、流石にこれは実際には左右通しの翼が取り付けられたらしい。

Euler Quadruplane Germany

Halberstadt CL4

Halberstadt CL.IV

Halberstadt CL.IV

ハルバーシュタット CL4

1918年ドイツ
単発・複座攻撃機。
全長:6.54m、全幅:10.74m、全備重量:1068kg
エンジン:Mercedes D3 160HP、武装:7.9mm機関銃×3、
最高速度:165km/h

ベストセラーとなった、CL2の機体を改良し、よりマヌーバビリティを向上した改良モデル。
テスト結果が良かったため450機が発注され、LFGなどに250機が追加発注された。

10kg爆弾を5発、手投げで攻撃できる。

Halberstadt CL.IV Germany

Hannover CL.3a

Hannover CL.3a

Hannover CL.3a

ハノーバー CL.3a

1917年ドイツ
単発・複座戦闘・攻撃機
全長:7.58m、全幅:11.70m、全備重量:1080kg
エンジン:Argus As.III 180HP、
最高速度:165km/h、武装:7.9mm機銃×2

後部射撃手の射界の広い複葉尾翼を採用した多用途複座戦闘機。

CL2の低空での地上攻撃時の機動性向上のため、補助翼などを改良し軽量化した後継機種で、CL2とほぼ同じ。
CL3はより軽量高性能なメルセデスエンジンを搭載したが、単座戦闘機への供給が優先されたため、 CL2と同じオペルエンジンを搭載したCL3aが多かった。

530機以上が生産されている。

Hannover CL.IIIa Germany

Hannover CL.2

Hannover CL.2

Hannover CL.2

ハノーバー CL.2

1917年ドイツ
単発・複座戦闘・攻撃機
全長:7.80m、全幅:11.95m、全備重量:1110kg
エンジン:Argus As.III 180HP、
最高速度:165km/h、武装:7.9mm機銃×2

木製モノコックの胴体の高い位置に後部射撃手の銃座をそなえ、垂直尾翼が上に出ない複葉尾翼を採用した機体。

上主翼ごしに前上方も射撃することができ、後部射撃手は邪魔のない射界を得て、四方八方に向けて撃つことができる。
ただし、下後方が死角になり、そちらから敵戦闘機に攻撃されるとよくやられたという。

この種の機種の中では成功したモデルで、630機以上が生産された。

Hannover CL.II Germany

DAIMLER L9

DAIMLER L9

DAIMLER L9

ダイムラー L9

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.20m、全幅:9.0m、全備重量:990kg
エンジン:Daimler D3b 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:190km/h

メルセデス・ダイムラーの、L6の発展形。
当初は翼間支柱も張線も無い先進的な設計となっていたが、後からシングルの支柱を追加された。

プロトタイプ1機のみ作られた。

DAIMLER L9 Germany

Daimler L6

Daimler L6

Daimler L6

ダイムラー L6

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.30m、全幅:9.90m、全備重量:925kg
エンジン:Daimler IIIb 185HP、武装:7.9mm機関銃×2、
最高速度:183km/h

メルセデス-ダイムラーの戦闘機。

アルバトロスを太らせたような形で、1917年の開発。
1918年に生産モデルが、D1として6機導入された。

実戦に参加したのかどうかは不明。

Daimler L6 Germany

Zeppelin Lindau CL1

Zeppelin Lindau CL1

Zeppelin Lindau CL1

ツェッペリン リンダウ CL1

1917年ドイツ
単発・複座戦闘機。
全長:?、全幅:?m、全備重量:1068kg
エンジン:?、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:150km/h

ツェッペリンで製作された全金属の複座戦闘機。
詳細は全く不明。

写真のものは試作機で、量産は無いものと思われるが迷彩を施した別の写真が存在するので、数機は作られたのかもしれない。

Zeppelin Lindau CL.I Germany

Zeppelin Lindau D1

Zeppelin Lindau D1

Zeppelin Lindau D1

ツェッペリン リンダウ D1

1918年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:6.4m、全幅:7.8m、全備重量:890kg
エンジン:BMW 3a 185HP、武装:7.9mm機銃×2
最高速度:200km/h

ツェッペリンではユンカースと並んで、当時としては画期的なアルミ合金により全金属機を幾つか開発している。
この機もそのひとつで、複葉ながら張り線無しの片持ち翼で、まるで第2次大戦前の機種のような進歩的なデザイン。

かの、クラディウス・ドルニエ氏の手による野心作。
詳細は不明だが、合計6機が作られ、うち2機は戦後アメリカで評価されたということである。

Zeppelin Lindau D.I Germany

Zeppelin-Lindau V1

Zeppelin-Lindau V1

Zeppelin-Lindau V1

ツェッペリン・リンダウ V1

1916年ドイツ
単発・単座戦闘機。
全長:7.10m、全幅:10.55m、全備重量:?
エンジン:Maybach Mb3 160HP、武装:?
最高速度:?

この当時の空の支配者ともいえる巨大飛行船であまりにも有名なツェッペリンは飛行機も作っていた。

これはドイツ機にはあまり見慣れない、推進式の試作機。
この時期に今さらの古典的プッシャータイプだが、全金属製という革新的機体であった。

だが重量が重く、重量バランスも良くなかったらしい。
一機だけ作られた試作機は墜落・クラッシュして操縦者は死んでしまった。

Zeppelin-Lindau V.I Germany