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山口県美祢郡秋芳町 (標高約200-400m)WEB
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秋吉台は言わずと知れた、日本一のカルスト台地。
厚さ100m以上の石灰岩の岩盤が高原となって、独自の景観を見せている。
地表には無数の蟻地獄のようなドリーネ(吸込み穴)が連なり、侵食され残った石灰岩が羊の群れのようなカレンフェルトが並び、大きな木の生えない草原地帯となっている。
要はこの高原に降った雨は殆んどが地下に吸込まれ、秋芳洞をはじめとする100m下の地下河川として流れ出すのである。
今回訪れたのは、秋芳洞、景清洞、大正洞の3つで、一般観光洞として営業しているのはこの3箇所だが、 この高原の内部には、知られているだけでも大小450以上の鍾乳洞が存在すると言われている。
鍾乳洞に入らなくても、この美しい高原のカルスト台地をトレッキングするだけでも秋吉台に行く価値があるかもしれない。
今回は時間が無いので車で通りぬけただけだが、ぜひ天気のよい時に歩いてみたいところである。
ただし、濃霧の日に迷いこんだりしたら怖そうだが…
他にも、周辺の湧き水「別府弁天池」や「秋芳白糸の滝」などにも立ち寄ってみた。
2006 by 猫仙人
秋吉台は山上の高原。
標高は約200~400m前後とさほど高くないが、カルスト特有の植生で、まるで霧が峰や美ヶ原のような千数百mクラスの高原に見える。
道路から見下ろす、帰水ウバーレ。
ウバーレとは、ドリーネより幅広い吸込み谷で、この谷も流れ込む水は地下にしか通じていない。
帰水ウバーレの向こうには、カレンフェルトが散在する真名ケ岳。
若竹山付近を望む、秋吉台の高原。
あっちにもこっちにもドリーネらしきものがある。
カルスト台地の山上ドライブは快適。
ただし、標高が低いのでみかけほど涼しくはない。
秋吉台からは離れているが、このあたりの豊富な地下水が湧き出す「別府弁天池」。
異様なまでに澄んだ水は「名水百選」にも入っている。
これまた秋吉台からはかなり離れているが、ついでに訪れた「秋芳白糸の滝」。
何もない田舎道の脇を入り、駐車場からもちょっと歩くが、滝好きの方にはオススメ。
高さ30mほどのこぢんまりとしたいい滝だ。
意外と遠いので、あまり興味のない方にはお勧めしない。