洞窟の規模とは?

洞窟の規模とは?

観光洞窟といえば「秋芳洞」や「龍泉洞」が有名でたいへん大きいが、どこも観光用に整備・開放しているのはその一部である。

日本の洞窟で一番長いとされているのは、岩手の「安家洞」で総延長23,702m(23.7km)、深さの深いのは新潟県の「白蓮洞」513mである。

外国には異常に大きな規模の洞窟も多く、総延長では、アメリカの「マンモスケイブ」が591km(mではない!)、高低差では、フランスとオーストラリアの洞窟が1,600m以上のレベルで競い合っていたが、最近、グルジアで深さ2,000mオーバーが記録されている。
どこの洞窟も、発見されているのは全体の一部と考えられるので、これらのランキングは常に「今のところ」なのである。

日本の深い洞窟 白蓮洞(1位)、青海千里洞(2位)、銀鳳洞(4位)

日本の深い洞窟
白蓮洞(1位)、青海千里洞(2位)、銀鳳洞(4位)

そして、単純なトンネルのような洞窟ではなく、無数の洞窟が迷路のように、網の目のように連なっている場合、大規模なものでは「ケイブシステム」と呼ばれ、この場合の総延長は算出も難しいがたいへんな長さとなる。
「マンモスケイブ」もそうで、591kmというのは「マンモスケイブシステム」の総延長で、青函トンネルが53kmというような形の長さではない。

ちなみに、地下の洞窟にはときとして大空間をもつところがある。
日本の洞窟では、秋芳洞の中に80m×175m×35mほどの大空間を有するが、世界最大の地下空間とされるのは、マレーシアの「サラワクチャンバー」で、長さ700m×幅400m×高さ80mといわれている。
なお、東京ドームの大きさが、高さ約60m×幅約240m。

—サラワクチャンバーと東京ドームの比較

—サラワクチャンバーと東京ドームの比較


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