ジョウビタキ

ジョウビタキ (ツグミ科)(ヒタキ科)
(学名:Phoenicurus auroreus)

雄 2021/02 東村山市北山公園

日本では冬鳥として飛来する小鳥ですが、国内で繁殖する例もあり朝鮮半島では留鳥とされているので、あまり遠い渡りをするわけではないようです。

樹の葉の少ない冬場に開けた場所に来るので目にする機会も多い鳥です。

雌雄で色柄が異なり、雄のデザインがかなりはっきりしているのに比べ雌は地味ですが、それでも渋い美しさがあります。

雄 2021/02 東村山市北山公園

ガビチョウ

丘陵全体に生息する帰化種の野鳥です。
大きな声で複雑な鳴き声を朗々と聴かせてくれるのですが、いささか騒々しいのが難点。
他の小鳥の声をかき消してしまいます。

どんぐりを咥えて

【八国山の謎の鳴き声】

ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリジョウゴ (ナス科ナス属)【鵯上戸】
(Solanum lyratum)

ヒヨドリジョウゴ

2016/09 東村山八国山

「イヌホウズキ」などにもちょっと似た、ナス科の花ですが、もっと小さく花弁が完全にそっくり返っている点が違います。

また、よく見ると白い花弁の付け根に鮮やかな緑の点があります。

林縁で他の植物にからみつくツル性で、人里にも侵入します。

晩秋から冬には真っ赤な実が生り、ヒヨドリが好むと言われますが毒性があります。

ヒヨドリジョウゴ

2016/09 東村山八国山

ヤマザクラ

ヤマザクラ (バラ科サクラ属)【山桜】
(Cerasus jamasakura)

ヤマザクラ

2015/04 八国山

関東以南に分布する、日本古来の野生サクラで、江戸時代以前に愛でられた桜は本種です。

白い花が咲くのと同時に赤っぽい若葉が出るのが特徴。

ヤマザクラ

2015/04 八国山

エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属)
(Styrax japonicus)

エゴノキ

2015/05 八国山

雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。

初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。

5裂の星型の花は、その形のままで散って落ちてくるので、林内でもこの樹の周りの地面が白く覆われ、存在がすぐ判ります。

花の後には、緑のサクランボのような実がなります。

この実の果皮にはエゴサポニンという有毒物質が含まれます。

エゴノキ

2015/05 八国山

ヤマツツジ

ヤマツツジ (ツツジ科ツツジ属)【山躑躅】
(学名:Rhododendron kaempferi)

ヤマツツジ

2020/05 八国山

日本の野生ツツジの代表種で、分布域がもっとも広いものとされています。

里山から千数百mの山地まで幅広い範囲に生育しています。

山で出会うツツジにもいろいろありますが、それぞれ独自の色合いがあるので、概ね色で判断できるのではないでしょうか。

クサギ

クサギ (シソ科クサギ属)【臭木】
(Clerodendrum trichotomum)

クサギ

2014/08 八国山

葉をちぎって揉むと独特の臭さがあるという名称ですが、「テイカカズラ」にもちょっと似た、厚手の花が特徴的で、花はすばらしい芳香を放ちます。

実は赤黒の独特のもので、花も少ない秋の里山で、やたらに目立つ実です。

シソ科に入れられているのが不思議な感じです。

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ (シジミチョウ科)【裏波赤小灰蝶】
(学名:Japonica saepestriata)

ウラナミアカシジミ

2020/05 東村山市八国山

雑木林に住むゼフィルスの仲間で、「アカシジミ」と同属で表の色柄はたいへん似ていますが、裏模様が全く違います。

薄オレンジの地色に黒い太点線を多数描いたような柄は他にないものなので、裏地が見えれば同定は間違いない蝶です。

アカシジミ同様、クヌギやコナラなどを食草とし、昼間は葉や花に止まっていることが多いようです。

朝夕以外あまり動かないので羽根の表の写真がなかなか撮れません。

東京都、埼玉県など全国のあちこちで絶滅危惧種となっています。

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ (シジミチョウ科)【紫小灰蝶】
(学名:Narathura japonica)

ムラサキシジミ

2017/06 東村山市八国山

都会周辺でも見ることのできるシジミ類の中で、もっとも綺麗な種類のひとつです。

ただし、羽根裏はたいへん地味なので、羽根を立てて閉じている場合はまったく目立たず、ほとんどの人が関心をもたないでしょう。

お天気の日当たりのよいところでは、写真のように羽根を広げて「日向ぼっこ」をすることがあるのでたいへん目立ちます。

食草がカシ、シイ、コナラ、クヌギなどなので、町周辺の雑木林でも繁殖できるのでしょう。

幼虫を蟻が護衛する習性をもつことでも知られています。

シロオニタケ

シロオニタケ (テングタケ科)【白鬼茸】
( Amanita virgineoides)

東村山・八国山を散歩したら、雑木林の中にすごく目立つキノコが!
近辺の林中にあちこちあり、開き方は違えど、皆同じものらしいです。

「シロオニタケ」の仲間のようで、近縁の「コシロオニタケ」「タマシロオニタケ」と区別がつきにくいが、ツボ部分の形と全体の大きさから「シロニタケ」ということにしよう。
いずれにしても、「テングタケ科」で、毒キノコらしいです。

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