ジョウビタキ (ツグミ科)(ヒタキ科)
(学名:Phoenicurus auroreus)
日本では冬鳥として飛来する小鳥ですが、国内で繁殖する例もあり朝鮮半島では留鳥とされているので、あまり遠い渡りをするわけではないようです。
樹の葉の少ない冬場に開けた場所に来るので目にする機会も多い鳥です。
雌雄で色柄が異なり、雄のデザインがかなりはっきりしているのに比べ雌は地味ですが、それでも渋い美しさがあります。
東村山市・八国山の林で異様に響き渡る複雑な鳴き声の鳥。
オオルリのようでもありキビタキのようでもあり、サンコウチョウに似た部分もあり・・・。
しかし、そのどれでもない。
ものすごく通る声で、こんな声の鳥が野鳥の図鑑や資料に見あたらないとはどういうことか、と調べていくと・・・
その正体はおそらく「ガビチョウ」。
中国からペット用に輸入され逃げて帰化した外来種。
日本の侵略的外来種ワースト100選定種といわれる、悪名高き鳥のようである。
元来は中国南部から東南アジア北部にかけて広く生息する鳥で、中国ではポピュラーな飼い鳥で、鳴き声を競わせるらしい。
見かけは意外と地味な鳥で、眼の回りに眉毛を描いたような模様があるので「画眉鳥」といわれるそうな。
まるで○○のような、というのももっともで、この鳥は他の声のよい鳥の囀りを真似るらしい。
本家の囀りを真似てもっと大きな通る声でアピールする。
このことに生態学的などんな意味があるのだろう?
後日譚
前に、二つ池で水浴びをする鳥を遠くから写真に撮ったことがあったが、小さくしか写っていないので何の鳥か判らないだろうと、放ってあった。
ふと思いついてこの写真を拡大して見てみると、まさしくこれが「ガビチョウ」だった。