【折りたたみMTBで輪行してみる】
by 猫仙人
簡易輪行といっても、スーパーで売ってるようなお買い物用折りたたみ自転車でサイクリングしてもつまらないなあ、と思っていたら、折りたたみでもマウンテンバイクなどがあることに気づきました。 しかもWEBで調べてみると異常に安いのがいろいろあるのを知って、「ダメモト」で安いのを買ってやってみようと思い、インターネット通販で一番安い、しかも26インチフルサイズの折りたたみマウンテンバイクを購入しました。 それが、この「レイチェル」。 フレーム横折り方式で簡単に2つ折りにできるものの、ハンドルはクイックレバーになっていないので、アーレンキーで抜かなければならない。 ペダルも折りたたみになっていないので、できればレンチで外した方がいい。 まあ、そんなことは細かいことだが、何より重い! フレームが鉄なのは判っていたが、ハンドルやクランクからブレーキから何から全部鉄! アルミはほとんど無く、カタログデータで確か18.5kgぐらいになっていたが、実際には20kgぐらいはありそうである。 まあ、それも駅の階段なのだけのことであれば何しろ安いのだから我慢しよう。 もっと問題なのは、走って重い! 駅まで通勤用に使っている、ボロボロの廃車寸前のブリジストンのママチャリの方が走りは軽いぞ! しかも乗ったときのポジションがとても良くない。たいへん疲れる自転車である。 とはいえ、とりあえずポタリンコを試すために買ったのだから、使って見なければ判らない。 ということで、とりあえず西武沿線の奥武蔵と秩父に出かけてみました。 あくまで「試し」だから、輪行袋はまだ買わないで、手ごろなシートでくるんで縛るという原始的スタイル。 車体を2つ折りにするのは、いとも簡単だが、それで運べる訳ではない。 レンチを使ってハンドルステムを抜き、ペダルも邪魔なのでレンチで外し、折りたたんだタイヤをひもで縛る。 それからシートの上によっこらしょと載せ、包んで紐で縛りテープで締めて出来上がり。 その間、約5-6分か。 意外とすばやいのでまあいいだろうとするが、駅の階段を上るにはやはり重い! 登山用ザックの20kgと違い、かさばるのと不定形なのと、しっかりしたもち手が無いので難渋する。 また、駅の自動改札を通るのが一苦労である。 まあ、それでも郊外の駅に着いて組み立ててみるとなかなかの勇姿だ。 早速走り出してみよう。...しかし走りも重い自転車だなあ。 西武線・飯能の駅から、特に目的地もなく走り出したが奥武蔵の上の方に行ってみたくなった。 舗装路ではあるが林道に入り、山村風景の中を奥へ。しかし重い! 次第に急になる山道をかなり苦しみながら、「五常の滝」へ。 こうなると、もう「ポタリング」などというものではない。 いつの間にか、峠越えの山岳サイクリングと化した試練をひたすら頑張ってようやく見晴らしのよい尾根上へ。 コスモスの咲く山村を抜けて登ってゆくコースは気持ちのよいルートだが、何しろ登りがきつい。 歩いて登れば軽いハイキングなのだが、この自転車ではとにかくつらい。 さらにそのまま、山岳ツーリングコースとして有名なグリーンラインを通りユガテを経由して一回り。 完全に山岳ツーリングとなってしまった。 下り坂は自転車の最大のメリット。 一気に下ってからは、高麗の巾着田、そして飯能駅まで走って戻ってきた。 面白かったがとにかく疲れた。 へろへろになってからの帰りの駅の階段では20kgの荷物が死ぬほど重い。 「ポタリング」どころか強化練習のような輪行となってしまった (^^;
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