トトロの聖域 2
狭山湖
多摩湖のさらに奥には、同じく東京の水がめとして作られた人造湖、狭山湖がある。
この湖の西側は狭山丘陵の核心地帯となり、もっとも山深い自然の残るところだ。
オオタカなどの貴重な鳥も観察されている東京の秘境といったところだが、
近年密猟やゴミの不法投棄などで環境が悪化している。
行政による保護や自然公園としての整備も進んでいるが、
「トトロの森」を親しみ守る意識が一番重要。
六地蔵
狭山湖の周囲を巡る林道は、車も通れるがダートの道。
昔の山村の面影を残す風景があちこちに見られる。
周回林道の途中で見かけた六地蔵。
明治時代にこのあたりの山村で赤痢が流行し、
多くの人が亡くなったため建立されたとか。
狭山の森
狭山丘陵の一番深い森は狭山湖の西側、
瑞穂町、入間市、所沢市、武蔵村山市の境である。
標高も170〜190mと丘陵の一番高い部分にあたる。
カシの類とアカマツが多いようだ。
オオタカの森
このあたりは、オオタカの営巣・繁殖がある貴重な森だ。
ところがそれを狙った密猟も後をたたないそうである。
密猟を監視し、雛の巣立ちを見届けるボランティアの監視小屋があった。
労多くして評価されることの少ない活動だろうが、頭の下がる思いである。
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