アウトドアでの機能的な服装は、レイヤード(重ね着)が基本である。 特に、寒冷時には、効率のよいレイヤードが必要とされる。 一番内側であるアンダーウェアは、クロロファイバーやダクロンなどに代表される、即温性化学繊維が一番。 発汗性も保温性もすぐれていて、汗をかいたときも冷たくならない。 中間層には暖かく乾いた空気を着込むことが必要で、ウールやフリース素材が機能的。 この部分の厚さで、全体の保温性を調整する。 また、体の表面からの水分を一時保留して調整するバッファーゾーンの意味も大きい。 アウターウェアには防風性が要求される。 気温や運動量に応じたジャケットやパーカーを用意するが、 ウェアの組み合わせを考える時には、運動量を必ず計算に入れよう。 静止状態と運動時では衣服内環境はまったく違うのだから、状態に応じてレイヤードの組み合わせを変更しなくてはならない。 これは個人差の大きなものだから、最適なパターンは自分自身で体得しよう。 ただし、即温性・発汗性のアンダー、保温性・吸湿性のインナー、断熱・防風性のアウターという、 3つの機能の組み合わせがレイヤードの基本であることだけは常に覚えておこう。 ウェアも、互いに関連したシステムであることが重要なのだ。 RETURN
Nekosennin (C) 1997
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