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カウンター・カルチャー(対抗文化)を語るうえで欠かせない、エポックメイキングな本。
著者と内容の真偽の議論は尽きないが、現実の真偽はともかく、アメリカのそしてアメリカを師匠としつづけてきた日本の、精神構造に与えた影響は大きい。
大学時代に一般教養の先生の薦めで知ったのだが、自然科学以外のものの見方、世界の見え方はひとつではないことを思い知らされるシリーズである。
これはシリーズとなる第1作だが、著者自身これらがシリーズ化してゆく(体験が長く深くなる)ことにまだ気づいていないため、
今はまだ人類学研究の本でしかない側面をもっている。
そのため、物語的には一連のシリーズの中ではあまり面白くないともいえる。
「わしにとっては心のある道を旅することしかない、どんな道にせよ心のある道をだ。」
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