天覧山 3
杉林
多峰主の登りをひと段落つけると道は杉林の中から抜けて明るい雑木林へ。
薄暗い廊下から中庭に出るような感覚。
樹間はまばらでさほど暗い林ではないのだが、杉林というのはやはり面白くない。
多峰主山
多峰主山の頂上はこぢんまりとした何ということもないところだが、
頂上直下には、雨乞いの池とか常磐御前の竹とかゆかりありげなものがいろいろ。
山登りというほどのこともなく登れるので半日の散歩に絶好である。
開発
気持ち良い風に吹かれながら、ふと振り向くと、足元直下まで住宅地が。
すでにこの山は奥武蔵へ続く尾根を宅地開発で分断され、
実質上、独立峰になってしまっている。
なるべくまとまった面積を残しておいてもらいたいものである。
山頂からの展望
裏手の宅地造成を見ないことにして正面の展望を楽しむ。
遠く新宿の高層ビル群から足元まで続く大東京の平野の中に、
狭山丘陵や入間の丘陵が島のように浮かんでいるのが手にとるようだ。
心地よい風の初秋の一日。
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