| 現代の探検
山や海や秘境、アドベンチャーから民俗学・文化人類学まで、「探検」に関する記事と情報のコアな専門誌として、
メジャー出版社から出たほとんど唯一の雑誌ではないだろうか。
手元の一番古い号は、1971年秋号(第6号)。
特集は「現代人と無人島」で、著名人の無人島イメージのアンケートや、日本の離島の実態、西堀栄三郎氏の対談などがある。
また、谷口正彦氏による、ヒマラヤ・雪男探検隊の記録、人物研究で植村直己など。
編集長の阿部正恒氏は、現在の「ポカラ」の編集長をされているが、両誌は内容のレイアウトから感じがたいへん似ている。
25年たっても変わらぬ思いで作られているということを感じる両誌である。
共通して言えるのは、探検そのものもさることながら、探検という行為を通して人の営みや生き方に向けた視線ということだろう。
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